慢性腎臓病で1ヶ月以内に血清クレアチニン(CR)値が30%以上上がった場合は、それまでとは別の原因があるかもしれません。多い原因が水分不足や熱中症です。利尿薬を飲んでいて水分補給が十分でないと腎臓の働きが低下します。また高齢者では血圧が薬で110以下まで下がりすぎた場合です。そして造影剤、痛み止め、活性型ビタミンD剤、抗菌薬なども急性腎障害の多い原因です。そして最近は新型コロナ感染でも急激に腎機能が低下することがあります。一方、腎臓を保護する働きのあるSGLT2阻害薬やARBなどの降圧薬では使い始めに一旦クレアチニン値が増加することがありますが、これは問題はありません。2022.3.1